航空レーザー測量で西之島を観測、領海と排他的経済水域が拡大見込み

航空レーザー測量で西之島を観測、領海と排他的経済水域が拡大見込み

ニュース画像 1枚目:低潮線の変化、海図は黒の線
© 海上保安庁
低潮線の変化、海図は黒の線

海上保安庁は2018年10月5日(金)、羽田航空基地所属のMA722、DHC-8-300(Q300)による西之島周辺で実施した航空レーザー測量とMA725による火山活動の観測結果の結果を発表しました。

航空レーザー測量は、7月4日(水)から7月7日(土)の4日間、火山活動によって拡大した西之島の領海と排他的経済水域(EEZ)を画定するため、低潮線と水深の調査を実施しました。データによると、2017年6月に発効した海図に基づく領海とEEZの面積と比べ、それぞれ約4キロ平方メートル、約46キロ平方メートル拡大する見込みです。今後、この調査結果をもとに海図が改訂されます。

また、火山活動の観測は9月28日(金)13時30分ごろに実施されており、火砕丘中央の火口からの噴火は確認できなかったものの、山頂付近で白色の噴気、島全周に幅50メートルにわたって薄い青白色の変化水域が確認されています。また、新火口から島南岸に流れる長さ約700メートルの溶岩流を確認していますが、7月30日(月)実施時と変化はないとしています。

海上保安庁では、火山活動が継続していることから、付近の航行する船舶に向け航行警報を継続して発出、注意を呼びかけています。詳しくは、海上保安庁のウェブサイトを参照ください。

この記事に関連するニュース
メニューを開く