ヤマトとベルヘリコプター、次世代輸送機を開発 2020年代半ば実用化

ヤマトとベルヘリコプター、次世代輸送機を開発 2020年代半ば実用化

ニュース画像 1枚目:共同開発するeVTOL機
© ヤマトホールディングス
共同開発するeVTOL機

テキストロン傘下のベルヘリコプターとヤマトホールディングスは2018年10月12日(金)、将来の新たな空の輸送モード構築に向けた協力について合意しました。ベルヘリコプターは9月にアメリカ航空宇宙局(NASA)と商用無人機の運用に向け、テキストロン・システムズ、Xwing、マサチューセッツ大学アマースト・センターなどと実証飛行に向けた技術統合について発表しています。この開発は医療関係や法執行機関、オフショア・ミッションの商用輸送を対象としています。

ヤマトHDとは電動垂直離着陸機(Electric Vertical Take-Off and Landing、eVTOL機)を活用し、物流領域でそれぞれが培った空と陸のノウハウを融合させ、新たな輸送モードでグローバルリーダーを目指します。両社は2020年代半ばまでに実用化をめざしています。

ベルヘリコプターは「専門技術を活用することで、既存の民間物流のあり方を変革できることに大きな期待を抱いています」とコメントし、ヤマトHDとの協力を通じて将来の大規模物流の先例を世界に示したい考えです。

ベルは、外装式輸送容器(ポッド)を搭載する自律運航型ポッド輸送機(Autonomous Pod Transport:APT)の設計、開発、製造を主導します。ヤマトHDは幅広い物流業務でのノウハウを活かしたポッドを開発します。両社は、2019年8月までに開発したAPTとポッドの飛行と機能デモンストレーションを実施します。

この輸送機は、テイルシッター型の電動垂直離着陸機で、時速160キロメートル以上で飛行し、小型機の最大積載量は7キログラム、大型機は453キログラムの積載量をめざしています。これにより、別次元の輸送サービスやオペレーション効率の向上につなげます。

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