三菱重工、新護衛艦「30DD」2隻の建造契約を締結 三井と同時建造

三菱重工、新護衛艦「30DD」2隻の建造契約を締結 三井と同時建造

ニュース画像 1枚目:3,900トン型護衛艦「30DD」 イメージ
© 三菱重工
3,900トン型護衛艦「30DD」 イメージ

三菱重工業は2018年11月1日(木)、防衛省が2018年度に調達を開始した3,900トン型護衛艦のうち初年度調達分2隻の建造契約を締結したと公表しました。いわゆる「新艦艇」とされ、この調達では防衛装備庁が2017年8月、主事業者に三菱重工業、下請負者に三井造船(選定当時)を選定していました。新護衛艦「30DD」は、2019年から4年間で8隻が建造される計画です。

今回の建造契約は、2017年度に実施された企画提案を受けた契約で、初年度契約の2隻は三菱重工の設計図面に基づき、1隻目を長崎造船所、2隻目を三井E&S造船の玉野艦船工場でそれぞれ建造し、いずれも2022年3月に引渡します。

海上自衛隊向けの艦艇建造で、主事業者の設計図面に基づき主事業者の造船所と下請負者の造船所で同時期に建造する取り組みは、今回が初めてです。三井E&S造船とは共同で詳細設計作業を進め、今後は両社がプロジェクト体制での協力について合意しています。

3,900トン型護衛艦級の新護衛艦「30DD」は、回転翼哨戒機の搭載、発着機能を有し、水中無人機(UUV)、水上無人機(USV)も運用可能な能力を備えます。エンジンは、イギリス海軍の新空母「HMSクイーン・エリザベス」に搭載されているロールス・ロイスのMT30ガスタービンエンジンの採用が決まっています。

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