川崎重工、佐賀県からBK117D-2受注 消防防災ヘリコプターで初

川崎重工、佐賀県からBK117D-2受注 消防防災ヘリコプターで初

ニュース画像 1枚目:BK117D-2
© 川崎重工
BK117D-2

川崎重工は2018年11月28日(水)、佐賀県からH145/BK117D-2ヘリコプターを受注したと公表しました。佐賀県が新たに整備した消防防災航空隊の新機材として受注しており、川崎重工が消防防災用に運用されるD-2を受注したのはこれが初めてです。

D-2は、川崎重工と現・エアバスが共同開発したヘリコプターBK117シリーズの新型機で、従来のC-2で評価された担架などの搬出入が容易な機体後部の観音開きカーゴドア、コンパクトな機体ながら機内で医療行為を施しやすい広いキャビンスペースを継承しています。性能面では、コンピューター制御された新型エンジン、最新の統合計器、ダクテッドファン方式の新型テールローターなどを採用し、高高度性能の向上やパイロットのワークロード低減、クラス最高の静音性を実現しています。

この機材の導入により、佐賀県で初の消防防災ヘリコプターが誕生します。県はこの予算として2018年度から2020年度に、消防防災ヘリコプターの整備に伴うヘリコプター本体とその装備品などの購入、拠点施設の整備を計画しています。拠点は佐賀空港に整備し、隊員は9名体制で運航します。これにより、沖縄県を除く各都道府県に、消防防災ヘリが1機以上配備される体制となります。

佐賀県の消防防災航空隊は、通常時は災害危険箇所の調査や各種防災訓練、消防防災航空隊員の救助技術修練など災害予防活動を実施します。緊急時の運航として水難、火災、山岳遭難、大規模災害時の捜索、救助、孤立者の救助活動をはじめ、ドクターヘリとの連携を含む救急活動や医師の搬送、災害等の状況把握・監視・情報収集を含む活動、林野火災での空中からの消火活動、他県との相互応援協定を含む広域災害応援活動を予定しています。

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