ボーイング、2018年の民間機納入は806機で史上最高 受注残も増加

ボーイング、2018年の民間機納入は806機で史上最高 受注残も増加

ニュース画像 1枚目:737MAX、787、777X
© Boeing
737MAX、787、777X

ボーイングは2019年1月8日(火)、2018年の民間機納入機数は新記録となる806機を達成したと公表しました。2017年には763機で新記録を打ち立てていましたが、これをさらに上回る納入機数となりました。

ボーイングは、2018年は顧客の要望に応じ、世界の空の旅を求める強い需要に支えられ、これまで以上に多くの飛行機を製造、提供することが実現できたとコメントし、同社の製造ラインを支えるスタッフ、多くのサプライヤーに感謝の意を表明しました。

受注残は7年間分あり、ボーイングは2018年半ばにもっとも受注機数の多い737を増産し、月産52機としました。737は1年間で580機を納入し、このうち半分は最新の737-9-MAXを含むMAXファミリーの機体です。

単通路機に加え、ワイドボディでは787ドリームライナーの生産性向上の取り組みを継続し、年間145機を納入しています。このほか、ボーイングは777、767、747-8の各モデルを製造、納入し、年間で計806機を達成しています。このうち、767の納機数にはアメリカ空軍のKC-46空中給油機プログラムの一環で、ボーイング防衛・宇宙・安全保障(BDS)向けに引き渡した10機の767-2Cを含んでいます。

受注機数は893機、カタログ価格で純受注高は1,437億ドルで、各ファミリー共に受注残を積み重ねている中、特にワイドボディ機で218機を獲得し、その強さを表したとボーイングは説明しています。ハイライトはハワイアン航空がA330から787に切り替え、ターキッシュ・エアラインズが787の新規顧客になったことで、このプログラムは開始から累計で1,400機に到達しています。

777ファミリーでも、DHLエクスプレス、フェデックスエクスプレス、ANAカーゴ、カタール航空と貨物機を中心に51機の純受注を獲得しており、777プログラムの開始から受注機数は2,000機を超えています。

■ボーイング 2018年納入機数
737:580機
747:6機
767:27機
777:48機
787:145機
民間機計:806機
AH-64アパッチ(新造):0機
AH-64アパッチ(近代化改修):23機
CH-47チヌーク(新造):13機
CH-47チヌーク(近代化改修):17機
F-15:10機
F/A-18:17機
P-8:16機
民間衛星:1基
軍事衛星:1基
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