第6高射群の車両事故、操縦手に一時的な意識消失 空自が健康管理で通達

第6高射群の車両事故、操縦手に一時的な意識消失 空自が健康管理で通達

航空幕僚監部は2019年1月24日(木)、三沢基地所属の第6高射群の車両が民家へ衝突事故を起こした件で調査結果を公表しました。事故原因として、操縦手に一時的な意識消失があり、操縦不能状態に陥ったことをあげています。操縦手は事故直前に意識を失い、入院中の検査で疾病の診断を受けています。既往歴には事故に結びつくような診断は認められていません。

事故が発生した2018年11月7日(水)8時25分ごろ、現場手前で緩い右カーブにさしかかる際、車速に変化が無く違和感を感じた助手は操縦手に声をかけており、その反応がなかったことから、助手席からハンドルを取ろうとしたものの手が届かず、民家への衝突を回避できませんでした。

これを受け、再発防止策として空幕は全部隊に対し「空地における各種事故等の防止」を通達し、(1)厳正な指揮や安全管理の徹底、(2)高い安全意識の堅持、(3)基本の遵守と相互の連携をあげています。また、事故の直接の原因となった健康面について「隊員の業務従事に供しうる健康管理」を通達し、突発的な意識消失を招く各種疾病に関する知識、理解の向上、体調不良時に早期受診を促進するよう徹底を求めています。

事故は第6高射群所属の無線中継装置を搭載した車両が訓練終了後、八戸市から三沢基地へ帰隊のため走行中の国道338号から逸脱し、民家1棟に衝突したものです。民家が一部損壊、畑や道路などにも損傷が発生したほか、操縦手と助手が重傷で、無線中継装置と電源車が損傷しています。

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