全日空(ANA)を含むANAホールディングスは2019年1月29日(火)、2019年3月期の第3四半期(2018年4月1日~2018年12月31日)連結業績を公表しました。売上高は前年同期比5.2%増の1兆5,684億円で第3四半期では過去最高でした。
営業利益は5.6%減の1,566億円、経常利益は5.9%減の1,541億円、四半期純利益は30.6%減の1,068億円でした。純利益は前期にピーチを連結子会社化した特別利益、アメリカでの集団民事訴訟の和解による特別損失の計上などで減少したものです。
2019年3月期の連結業績予想は、売上高2兆400億円、営業利益1,650億円、経常利益1,580億円、純利益1,020億円に変更はありません。
航空事業のうち、国内線は相次いだ自然災害、787に搭載するロールスロイス製エンジンの点検整備に伴う欠航の影響などで、旅客数は前年同期を下回りましたが、堅調なビジネス需要、訪日旅客の国内移動需要の取り込み、需要に応じた各種割引運賃の設定などの施策で収入は前年同期を上回りました。
国際線は、日本発ビジネス需要が好調、旺盛な訪日需要の取り込みで旅客数、収入とも前年同期を上回っています。ネットワークは、6月から羽田/バンコク線を1日3便に増便、10月末からアリタリアとのコードシェア便の運航などで自社、提携を含めネットワークの拡充にも努めています。
格安航空事業(LCC)も路線の拡大、旺盛な訪日需要を取り込みで、旅客数は5.3%増、収入は7.5%増の48億円の増収と、いずれも前年同期を上回りました。ピーチとバニラエアは2019年度中に予定する統合に向け、作業を加速しています。