日機装は2019年3月25日(月)、同社の子会社の宮崎日機装が運営する宮崎工場から、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製航空機部品、カスケードを初出荷しました。これを記念し、同日に出荷式が実施されました。
「カスケード」は、航空機の着陸時に制御力を高めるため、タイヤブレーキに加えジェット気流を逆噴射する際、逆噴射気流を制御する重要な役割を果たしています。開発に成功した1983年から、世界の民間航空機市場をほぼ独占しています。日機装は2018年10月、カスケードの増産需要に対応するため、宮崎に新工場を建設し、出荷準備を進めていました。
今回出荷されたカスケードはA320neo向けですが、4月にはボーイング向けに出荷する予定です。日機装は、カスケードの増産需要に対応し、新たな航空機部品の新規受注に対応するため、生産技術の高度化を図る方針です。