山口県の岩国航空基地で2019年5月5日(日)、「フレンドシップ・デー(2019年日米親善デー)」が開催されます。アメリカ海兵隊と海上自衛隊第31航空群が共催、2019年は第43回目のイベントです。平成から改元し、「令和」初の国内での大規模な航空祭で、例年以上に盛りだくさんな内容となっています。
航空祭には、アメリカ空・海・陸軍、自衛隊も陸・海・空の航空機が参加し、民間からはレッドブルで年間チャンピオンに輝いた実績のある室屋義秀選手、ウィスキー・パパの内海昌浩さんが参加します。
展示飛行では、第5空母航空団(CVW-5)主力戦闘機のF/A-18E/Fが岩国に移駐して初めてその飛行能力をフレンドシップデーで初めて、来場者に披露します。ブルーインパルスの展示飛行も一糸乱れぬ曲技飛行で、観衆を沸かせるとみられ、パイロットたちによるイベント会場での恒例のサイン会も予定されています。
自衛隊は、陸海空がそれぞれ航空機を使用した任務遂行能力の一部を披露します。第13旅団の防府分屯地に所在する第13飛行隊の多用途ヘリコプターUH-1J、海田市駐屯地第46普通科連隊のレンジャー隊員によるラぺリングでは、上空でヘリコプターがホバリングし、ロープを地面に降ろしてレンジャー隊員が地上に降りる様子、海自はUP-3DとU-36A、US-2と岩国航空基地に所在する3機種3機が地元の空で祝賀飛行します。空自はF-2戦闘機が空対空、空対地能力を披露する機動飛行もスケジュールに組み込まれています。
アメリカ側は、F-35BライトニングIIで短距離離陸・垂直着陸(STOVL)ステルス戦闘機の性能を披露します。恒例になっている近接航空支援、空中給油のシミュレーションのほか、海兵隊の航空機が遠征展開先の環境で実施する海兵空陸任務部隊(MAGTF)デモでは、海兵隊のMV-22オスプレイに加え、F-35Bも参加します。三沢基地を本拠地とするF-16ファイティング・ファルコンによる太平洋空軍デモンストレーションチームは、圧倒的なパワーと機動性能を展示します。
2019年のフレンドシップデーには、アメリカ各地で演技を披露しているプロ・スカイダイビング・チーム「チーム・ファストラックス」が新たに岩国に登場します。このチームはスカイダイビングは、数多くの映画、コマーシャル、テレビ番組などで見ることができ、世界最大の人数と実施回数を誇り、航空機から複数のメンバーが飛び降り、地上の着地点に降下してくるダイナミックな様子を楽しめます。
レッドブル・エアレースに参戦する室屋選手、アメリカ連邦航空局(FAA)の無制限クラスのエアショーライセンスを保有するウィスキー・パパと民間からも参加し、ゴールデンウィークと令和初の航空祭を盛り上げます。
■海上自衛隊/米海兵隊 岩国航空基地フレンドシップデー2019 <展示飛行> CVW-5所属飛行隊 (F/A-18E/F) ・第102戦闘攻撃飛行隊(VFA-102) ダイヤモンドバックス F/A-18F ・第27戦闘攻撃飛行隊(VFA-27) ロイヤルメイセス F/A-18E ・第115戦闘攻撃飛行隊(VFA-115) イーグルス F/A-18E ・第195戦闘攻撃飛行隊(VFA-195) ダムバスターズ F/A-18E F-35BライトニングII MAGTFデモ ・MV-22B ・F-35BライトニングII ブルーインパルス 陸自ラぺリング ・UH-1J多用途ヘリコプター (第13飛行隊) 祝賀飛行 岩国航空基地所属 ・UP-3D ・U-36A ・US-2 機動飛行 ・F-2戦闘機 <地上展示> ・アメリカ軍 F/A-18D F/A-18E F/A-18F F-35B KC-130J MH-60S MH-60R E-2D C-2 E/A-18G A-10 ・自衛隊 U-36A MCH-101 SH-60 KC-767 US-2 T-5 TC-90 TH-135 P-3C AH-1S