北朝鮮、高麗航空向けにロシア製機材購入に関心 制裁で実現にハードル

北朝鮮、高麗航空向けにロシア製機材購入に関心 制裁で実現にハードル

ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩委員長の初めての会談が実現する見通しが伝えられる中、タス通信はその北朝鮮側の意向として、高麗航空にロシア製造の旅客機購入に関心を示していることを伝えています。北朝鮮を訪問したロシアの国会議員が明らかにしたものです。

北朝鮮側は民間機の安全性を憂慮し、対応策としてロシア製の旅客機に意欲を示しています。高麗航空は現在、アントノフ、イリューシン、ツポレフを保有、運航しています。最新の機材はAn-148-100の機体記号(レジ)「P-672」が2015年に製造されたものですが、保有する大半の機材は1990年代前半で、国際線に投入するTu-204、比較的新しいAn-148を除くと機齢は25年を超えるものが多くなっています。

一方で、北朝鮮は国連による制裁措置で海外から航空機の購入はできず、保有する機材の安全性と耐空性の維持に必要とされるスペアパーツのみの輸入に限られており、近々に航空機の購入実現に至る見通しはありません。

プーチン大統領と金委員長の会談が実現した際には、航空機の安全性の観点からロシア製航空機の購入に関して議題にのぼる可能性もあります。

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