航空幕僚監部は2019年4月19日(金)、ブルーインパルスを含むT-4中等練習機の保有部隊で飛行を見合わせると発表しました。これは4月2日(火)、空自三沢基地のT-4のエンジンに不具合が発生し、必要な調査を実施し、その間は飛行を見合わせていました。
三沢での不具合は、同基地所属のT-4が離陸後、右エンジンから異音と振動が認められ、速やかに着陸、点検したところ、エンジン内部の損傷とエンジン部品の折損が確認されました。
製造会社の調査により、このエンジン部品の交換が必要なことが判明しています。T-4は川崎重工業が製造、エンジンはIHIのF3-IHI-30、改良型F3-IHI-30Bエンジンを搭載しており、飛行安全に万全を期すため、4月2日以降はT-4の飛行が見合わせとなっていました。
空自は今後、エンジン部品を交換するなど対策を講じ、安全が確認された機体から順次、飛行再開します。また、エンジン部品の交換により時間が必要なため、ブルーインパルスは当面の間、展示飛行を中止する判断が下されています。
ブルーインパルスは、4月5日(金)の訓練を中止し、4月8日(月)以降の第2週は訓練を予定しておらず、第3週は4月17日(水)と4月18日(木)に訓練実施予定でしたがいずれも中止しています。