IHI、国交省に改善措置を提出 民間機エンジン整備の不適切作業で

IHI、国交省に改善措置を提出 民間機エンジン整備の不適切作業で

IHIは2019年5月10日(金)、民間機エンジン整備の不適切作業について、国土交通省に改善措置を提出しました。IHIはこの事案で国土交通省から業務改善命令を受け、改善措置の提出を求められていました。

IHIは、出荷品のエンジン2台、部品58個を自主回収し、発表段階までに56個の部品は処置済みで、残りの部品2個と、エンジン2台も5月末までに処置が完了する予定です。

不適切作業が発生した原因として、事業拡大や業務量の増加に応じた検査員の育成、増員に対応していなかったことや、検査スタンプの管理が不十分であったとしています。さらに、これらの状況が経営層まで共有されておらず、必要な再発防止策を講じていなかったとしています。

この再発防止策として、安全意識の再徹底やコンプライアンス教育の実施するほか、安全管理体制や業務実施体制の見直しを実施します。また、この事案でIHIは、外部専門家による原因分析と対策を求めており、瑞穂工場での職場の風土改善や、検査部門の独立性の担保、IHIの技術者として抱くべき責任感について定義しなおすことを提言されています。

IHIでは、この事案を受け、コンプライアンスの徹底と再発防止策を実施し、信頼回復に努める方針です。

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