ANAとJAL、熱くなるハワイの空「制空権」争い | FlyTeam ニュース

ANAとJAL、熱くなるハワイの空「制空権」争い

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ニュース画像 1枚目:ARASHI JET

ARASHI JET

  • ニュース画像 2枚目:ANA A380 FLYING HONU
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  • ニュース画像 4枚目:ANA A380 FLYING HONU

日本航空(JAL)は2019年5月22日(水)、機体記号(レジ)「JA873J」を「ARASHI JET」特別塗装機として、ハワイ路線への投入を開始します。成田発22時、ホノルル着のJL782便で運航し、5月24日(金)から全日空(ANA)が投入するA380の「FLYING HONU」を前に、両社のハワイ路線の「制空権」を巡り、全面対決の様相を呈しています。

このところ、国内線、国際線とも全日空(ANA)の市場規模が拡大、特に国際線はANAがJALの旅客規模を抜いてから久しく、路線展開でも両社の全面対決は見られず、それぞれが得意とするところで競い合ってきました。JALの経営再建後は、運賃の申請でANAがJALの先を行く事例も多々見られ、新規路線の開拓でもANAが先んじることが珍しくなくなりました。

ANAの国際線での規模拡大は、特に羽田発着枠で両社に均等配分されてきたところが、JALの新規路線の就航に規制がかけられ差が付き、ANAは拡大と規模追求、JALは利益率の向上に重点を置く対照的な姿勢が鮮明になっていました。

それでも、ハワイ路線は別格でした。1954年2月2日(火)に日本発の国際線として、羽田空港からサンフランシスコに向けて飛び立った初の国際線、36席のダグラスDC-6B「City of Tokyo」号の「JA6201」は、給油のためウェーキー島でのテクニカルランディング、さらにホノルルを経由し、サンフランシスコに到着しています。この路線の就航以来、JALにとってハワイは65年に渡る伝統ある目的地で、ホノルルマラソンのスポンサーも長年に渡り務めています。

ANAはこれまでハワイ、特にホノルル線を運航していたものの、JALの市場を崩すことはできませんでした。2016年1月にA380の購入とホノルル線投入を公表した際、グループのエアジャパンの767-300で運航していたものの、デルタ航空とユナイテッド航空、さらにチャイナエアラインも就航する市場で、これといった特長も無く、国際線の1路線として人気のリゾートに運航するという程度でした。

しかし、A380の投入を公表した同年12月には787-8を投入し、大型機で大量に座席供給される前から、客室サービスの向上に着手しました。さらに、ラウンジの整備などを進め、A380は計520席と現在の787-9の246席の倍以上ある輸送力を活かし、後方の60席を日本の航空会社として初めて導入するカウチシート「ANA COUCHii」を採用し、ファミリーやカップルなどハワイ市場のさまざまな需要に対応するサービスを展開すると明らかにしました。

受けて立つJALは、長年に渡りホノルルマラソンのスポンサーを務め、ハワイ市場の需要創造から育成、リピーター獲得まで、拡大に取り組んできました。経営悪化から、地方からのホノルル路線の撤退を決断したのちも、地方からのチャーター便運航に取り組み、2019年も花巻、仙台、小松、広島、福岡、熊本、鹿児島発と全国7地点からの運航を決定しています。東京では4月にハワイ州観光局と旅行会社の協力で「JAL HAWAII フェス」を開催し、ハワイを訪れる機運を醸成しています。

さらに、2018年8月にホノルルのラウンジ「サクララウンジ・ハレ」をリニューアルし、10月から提携ホテルでのアーリーチェックインサービスの提供、以前はANAと提携していたハワイアン航空との連携とマイレージプログラムの提携を開始し、ANAの攻勢に対抗しています。

そうした中で、路線のアイコンとも言える機体に特別塗装を施し、「FLYING HONU」に対し、アイドルグループ「嵐」を描いた「ARASHI JET」を投入します。嵐は2020年12月31日(木)での活動休止が発表されており、これまでJALの広告キャンペーンにたびたび登場し、複数の特別塗装機が登場しています。ホノルルで1999年9月に結成記者会見、さらに15周年ライブを開催し、グループの歴史にも刻まれている今回の機体は、恐らくJALと嵐の最後の特別塗装機とみられます。

国際線の伝統であり、牙城といえるハワイ路線の市場を守りたいJALを「FLYING HONU」で攻勢をかけるANAを「嵐」がどこまで支援できるか。JALが長年培ってきたハワイ市場での主導権、または「制空権」を巡る戦いが一段と熱くなりそうです。

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