全日空(ANA)は2019年秋から、国内線に投入する主力機材のプレミアムクラス、普通席全席に、パーソナルモニター付きの新シートを導入します。対象機材は、国内線で運航する8機の777-200、11機の787-8です。2017年秋から国内線プレミアムクラスの食事のリニューアルを進めており、今回は新たなタッチパネル式パーソナルモニター付の電動リクライニングシートを導入し、最大21席の設定を28席まで増席します。
プレミアムクラスの新シートとして、サフランの新シートが採用されます。快適性、機能性を高め、国内線の最上位クラスとしてシート全体の質感や色柄、ファブリックなどがより重厚感のあるデザインとなります。
タッチパネル式シートコントロールを採用した電動リクライニングシートでは、サフランからの知見も取り入れながら、シートクッションの座り心地など快適性が追求されました。座席横にはペットボトルなどを収納できる小物入れが設置されたほか、PC電源やUSBポートも設けられました。また、プライベート空間の確保のため、座席間に大型ディバイダーが導入されています。
このほか、90度に回転する大型のテーブルや収納式のサイドテーブルを装備し、パーソナルスペースを拡充しています。タッチパネル式パーソナルモニターは、ANAの国内線の中型、大型機として最大の15インチを装着することで、操作性が向上するほか、機内Wi-Fiエンターテイメントで提供されるビデオ番組やオーディオ番組、電子書籍など約190コンテンツを高画質で閲覧できます。
新シートの導入に合わせ、国内線プレミアムクラスを増席します。777-200はプレミアムクラス21席のところ28席、787-8は12席のところ28席とします。これにより、普通席はいずれも座席数が減少します。