イタリア空軍タイフーン戦闘機、日本エアコミューター機にインターセプト

イタリア空軍タイフーン戦闘機、日本エアコミューター機にインターセプト

ニュース画像 1枚目:タイフーンのコクピットから確認したJACのATR
© AERONAUTICA MILITARE
タイフーンのコクピットから確認したJACのATR

イタリア空軍は2019年5月30日(木)付で、民間機の通信が途絶えたことから、ユーロファイター・タイフーン戦闘機をスクランブル発進、インターセプトさせて状況を確認したと発表しました。対応したのは、イタリア南部バーリのジョーイア・デル・コッレ空軍基地の所属機で、民間機は日本エアコミューター(JAC)のATR-42-600、機体記号(レジ)「JA08JC」でした(イタリア発表)。

JACの機体は、トゥールーズから離陸し、ギリシャ・クレタ島のイラクリオンに向かう日本へのフェリーの最初のフライト区間で、航空交通管制機関(ATC)との無線連絡を失う状態が発生しました。これを受け、イタリア空軍、NATO空域を管轄する機関から即時確認を行う「スクランブル」の命令が発出され、タイフーン2機が即座に上空に向かい、当該機を目視で確認しました。

イタリア空軍は、自国の防空体制を担うと同時にNATO空域を対象として空域の安全を担っており、民間機の異常な行動、安全上危険がある場合に加え、日本エアコミューターの事案のように飛行の安全を損なう技術的な問題でも支援を実施しています。

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