共立航空撮影、国土地理院の航空重力測量プロジェクトで運航業務を受託

共立航空撮影、国土地理院の航空重力測量プロジェクトで運航業務を受託

共立航空撮影は国土地理院が開始した航空重力測量プロジェクトで、航空機の運航業務を受託、2019年4月から業務を開始しています。

「航空重力測量プロジェクト」は、航空機に搭載した重力計で、日本全国の重力値を空から計測し、標高0メートルを重力から求める精密重力ジオイドを整備します。これにより、準天頂衛星システムなどを利用した高密度な衛星測位で、「誰でも、どこでも、リアルタイムに標高を取得できる仕組み」を実現し、測量作業や標高管理の効率化を目指します。

国土地理院は、山岳部や沿岸域など観測が困難な地域の空白域が存在すること、ジオイド高が30年以上前に観測されたものが大半などの実情を受け、空間解像度の高い均質な重力値を効率的に再整備するため、航空機に重力計を搭載し上空から重力を測定する航空重力測量プロジェクトを開始しています。

航空重力測量プロジェクトで収集した重力データを基に、測定したい場所に機器を運び、GPS衛星、準天頂衛星「みちびき」など電波を受信する電子基準点との位置関係を測り、補正情報を加えると正確な標高を迅速に計測でき、災害時など復旧工事にも短い時間で対応ができるようになります。

使用する機材は、セスナ208キャラバンです。プロジェクトの受託期間は2023年3月までを予定しており、2019年度は関東と中部エリアの測定を高度5,000メートル付近から実施する計画です。その後は、2020年度に東北と近畿エリア、2021年度は北海道西部、中国と四国エリア、2022年度は北海道東部と九州エリアを測定する予定で、2023年度に精密重力ジオイドを計算する予定です。

期日: 2019/04/01から
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