積水化学、AIMエアロスペース買収 航空機やモビリティ領域に業容拡大

積水化学、AIMエアロスペース買収 航空機やモビリティ領域に業容拡大

ニュース画像 1枚目:エーアイエム・エアロスペース
© AIM Aerospace
エーアイエム・エアロスペース

積水化学工業は2019年6月14日(金)、アメリカで航空機・ドローン向けの炭素繊維強化プラスチック(CFRP)など複合材成型品の製造、販売を手がけるエーアイエム・エアロスペース(AIM Aerospace:AIM)グループの全株式を譲り受ける、株式譲渡契約を締結しました。

今回の契約は、積水化学が長期で目指す「新次元の成長」を実現する重要な布石と位置付けています。物流分野でドローンの普及が進み、AIMグループのCFRPなど複合材関連技術と、航空機業界のプレゼンスを取り込み、モビリティ材料領域を中心とした業容拡大を図ります。

新規参入が難しい航空機業界で、積水化学はAIMグループの航空機メーカーなどとの関係性を活用し、耐火・難燃材料など従来は自動車やインフラ・建築向けに展開してきた製品群を航空機市場へ用途拡大、拡販をめざします。

さらに、積水化学グループの自動車、インフラ・建築市場の販売網を活用し、AIMグループ製品の拡販、両社の製品と技術を融合したフライングカー、ドローンなど次世代モビリティの普及を見据えた製品の研究開発を促進します。

積水化学は2030年度に売上高2兆円、営業利益2,000億円の長期目標に定めています。今回の買収にかかる費用は561億円で、規制当局の承認を条件に、株式譲渡は2019年後半を見込んでいます。

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