ファット・アルバートの機材更新、アメリカ海軍がようやく正式発表

ファット・アルバートの機材更新、アメリカ海軍がようやく正式発表

ニュース画像 1枚目:ブルーエンジェルスを支援するファットアルバート
© Navy Flight Demonstration Squadron
ブルーエンジェルスを支援するファットアルバート

アメリカ海軍は2019年6月13日(木)、アクロバット飛行部隊「ブルーエンジェルス(Blue Angels)」を支援する新たな「Fat Albert(ファット・アルバート)」の取得を承認しました。これまで使用していたC-130T「164763」は5月に退役しており、退役前に更新機材が発表されると見られていたものの、正式発表なしに退役したことから、その動向に注目が高まっていました。

新たに導入する機種はC-130Jスーパーハーキュリーズで、イギリス国防省が保有する機体を2,970万ドルで購入し、2020年春の納入が予定されています。中古機の導入によるコスト削減効果があると、アメリカ海軍航空システム軍団(NAVAIR)は説明しています。

新機材を導入する場合と比べ、耐空性要件に関連するコスト削減はおよそ5,000万ドルに及ぶため、アメリカとイギリスはWin-Winの関係で契約成立に至ったと発表しています。この計画は2018年3月、アメリカ議会の承認を受け、正式発表を目指した手続きが進められていました。

なお、旧ファット・アルバート「164763」は、テキサス州フォートワースで訓練用の機材として活用されます。ブルーエンジェルスは2020年に更新される機材が導入されるまで、アメリカ海軍または海兵隊のC-130ヘラクレスで支援を受け、アメリカ各地で展示飛行を実施します。

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