航空自衛隊は2019年7月22日(月)から7月25日(木)まで、C-1輸送部隊による国外運航訓練を実施します。この訓練は、アジア方面における航空路や地域特性の把握に努め、部隊の国外任務遂行能力の向上を目的としています。
目的飛行場はすべてフィリピンで、マバラカットのクラーク国際空港、セブのベニト・エブエン空軍基地です。現地ではフィリピン空軍と部隊間交流を実施する予定です。
参加人員は航空支援集団、第2輸送航空隊の約20名です。C-1は国内での運用を前提としているため航続距離が短く、国外運航訓練は非常に稀なことです。
C-1は戦後初めて開発された国産の中型ジェット輸送機で短距離離着陸性能が優れています。1973年から配備され、31機製造、全て空自で運用されています。このうち1機は電子戦訓練機EC-1に改造されました。老朽化と後継機のC-2の導入が決まった事もあり、用途廃止も始まっています。