2018年度の航空トラブル、重大インシデントは3件 事故6件

2018年度の航空トラブル、重大インシデントは3件 事故6件

ニュース画像 1枚目:国土交通省
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国土交通省

国土交通省航空局は2019年7月2日(火)開催の「第25回航空安全情報分析委員会」で審議した平成30年度「航空輸送の安全にかかわる情報」を発表しました。航空安全に関わる情報を取りまとめた報告で、主に航空運送事業者で発生した事象が対象となります。

報告によると、2018年度に発生した航空法第111条の4の規定に基づく航空事故は6件でした。せとうちSEAPLANESの機体番号(レジ)「JA02TG」の機体破損、エアージャパン「JA612A」の客室乗務員の負傷、エクセル航空「JA350D」の海上墜落と機長負傷、日本航空(JAL)「JA8944」の客室乗務員負傷、岡山航空「JA10AZ」の鳥衝突による機体破損、バニラエア「JA14VA」の客室乗務員負傷が対象となっています。

重大インシデントは、JAL「JA8980」のエンジンケース等の損傷、琉球エアーコミューター(RAC)「JA84RC」と岡山航空「JA123F」における着陸時における誤進入の3件でした。このほか、航行中のシステム不具合などの「安全上のトラブル」は1,011件が報告されています。

これらの安全上のトラブルなどは、関係者が必要な対応を取っており、航空局では引き続き適切にフォローアップすることを再確認しています。また、機材不具合への対応、ヒューマンエラー防止への取り組み、TCAS RAやGPWSによる回避操作に係る情報共有を進めるなど、安全情報を一層活用し、個々の航空運送事業者の特徴に応じた監査を実施するなど、さらなる輸送の安全確保の施策を推進する方針です。

なお、第26回航空安全情報分析委員会は、2019年度上半期に報告された安全情報に関する中間報告について評価・分析などを議題として、12月頃に開催が予定されています。

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