航空自衛隊は2019年8月1日(木)、F-35A戦闘機の飛行を再開すると公表しました。これは第3航空団、三沢基地所属のF-35A戦闘機「79-8705」が4月9日(火)に墜落した事故を受け、その調査と再発防止に向けたF-35A操縦者への教育、訓練など対策を経て、再開に至りました。
この再開を前に7月29日(月)、鈴木防衛大臣政務官、青木防衛省大臣官房審議官が青森県の三村知事の下を訪れ、これまでの状況を説明し、講じた対策を説明していました。三村知事も当面は夜間訓練を行わず、段階的な飛行再開を容認する考えを示していました。
防衛省は、この墜落事故では操縦していたパイロットが平衡感覚を失う空間識失調に陥り、本人が意識していなかった可能性が高いと原因を推定し、F-35A操縦者に空間識訓練装置やシミュレーターによる訓練、重力に起因する意識喪失(G-LOC)への対応、操縦や電気系統について機体の特別点検を実施しています。