海自P-3Cなど、中国海軍艦艇の宮古海峡通過と東シナ海への進出を確認

海自P-3Cなど、中国海軍艦艇の宮古海峡通過と東シナ海への進出を確認

ニュース画像 1枚目:ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦 117
© 統合幕僚監部
ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦 117

統合幕僚監部は2019年8月1日(木)9時ごろ、海上自衛隊那覇基地第5航空群所属のP-3Cと第13護衛隊所属「さわぎり(DD-157)」、佐世保地方隊所属ひうち型多用途支援艦「あまくさ(AMS-4303)」が、久米島の南約120キロメートルの海域を北上する、中国海軍ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦2隻、ジャンカイⅡ級フリゲート3隻、フユ級高速戦闘支援艦1隻を確認したと発表しました。

ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦の艦番号は「117」と「131」、ジャンカイⅡ級フリゲートの艦番号は「576」、「598」、「532」、フユ級高速戦闘支援艦の艦番号は「965」でした。この艦艇はその後、沖縄本島と宮古島の間の海域を北上し、東シナ海へ向けて航行したことが確認されています。

なお、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦1隻、ジャンカイⅡ級フリゲート2隻、フユ級高速戦闘支援艦1隻は7月25日(木)に、ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦1隻、ジャンカイⅡ級フリゲート1隻は、7月27日(土)に沖縄本島と宮古島の間の海域を南下した艦艇と同一です。

中国軍の日本海地域での行動は、2019年に入ってから1月24日(木)、3月28日(木)、4月15日(月)、5月26日(日)、6月16日(日)、7月25日(木)、7月27日(土)とほぼ毎月、確認されています。

ルーヤンIII級ミサイル駆逐艦は、中国海軍での名称は052D型駆逐艦です。満載排水量は7,000トン、全長156メートル、全幅18メートル、装備はVLS64セル、13センチ単装砲、フェイズドアレイ・レーダーを搭載、ヘリコプターは2機搭載し、「中華イージス」と呼ばれています。1番艦は2014年に就役し、11隻が配備され更に5隻以上の建造が確認されています。

ジャンカイⅡ級フリゲートは、中国海軍での名称は054A型フリゲートです。満載排水量は4,053トン、全長132メートル、全幅15メートル、装備はVLS32セル、76.3ミリ単装砲などヘリコプターは1機搭載しています。1番艦は2008年に就役し、30隻が配備されています。

フユ級高速戦闘支援艦は、中国海軍での名称は901型補給艦です。満載排水量は48,000トン、全長239.5メートル、全幅32メートル、ヘリコプターは2機搭載できます。1番艦は2017年に就役し、1隻の建造が確認されています。空母機動部隊に随伴して補給を行うことを意識した補給艦です。

期日: 2019/08/01
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