羽田空港、2020年3月29日から新飛行経路 1月に試験飛行

羽田空港、2020年3月29日から新飛行経路 1月に試験飛行

ニュース画像 1枚目:南風時、現経路と新経路
© 航空局
南風時、現経路と新経路

国土交通省は2020年3月29日(日)から、羽田空港の新飛行経路の運用を開始し、国際線の増便を決定しました。首都圏の国際競争力強化、訪日外国人旅行者の受け入れ増加を目指した施策で、国際線は年間およそ3.9万回、増便可能になります。2020年1月に試験飛行を実施し、運用を開始します。

新たな飛行経路のこれまでと大きな違いは、南風時に東京都心を着陸時に通過する経路が採用されます。都心部を通過する時間は、15時から19時で、前後の1時間は切替時間にあたり、航空局は実質3時間程度の運用になると想定しています。この南風時は、主に夏の時期に利用される経路と考えられ、A、C滑走路に都心を通過して進入します。離陸はA、B、Cの滑走路3本を利用します。

北風時は、A、C滑走路に着陸し、C、D滑走路から離陸し、これまでと変わりありません。ただし、離陸時はこれまで東京23区を避け、千葉県を通過していましたが、C滑走路を離陸した航空機は、江東区と江戸川区を区切る荒川上空を飛行します。これにより、南風、北風時とも1時間90回の離発着を実現します。

航空局は、2019年8月7日(水)に開催された関係自治体を含む第5回の首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会で、騒音・落下物対策や丁寧な情報提供、国際線の着陸料体系の再見直しによる低騒音機材の利用促進、新到着経路の降下角を当初の3度から3.5度への引き上げ、落下物防止対策基準の充実を説明し、国の責任の下で進めることで理解が得られたとして、決定しました。

これにより、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な開催に向けて訪日外国人旅行者の受け入れに弾みがつく国際線の増便が実現します。一方で、説明会で多く寄せられた落下物などへの不安には、イレギュラーな運航発生時の情報提供、航空会社による情報提供や説明の充実を図ること、新飛行経路開始後において、各自治体との間での情報共有や意見交換を行う場を設定するなど、対応する方針を示しています。

期日: 2020/03/29から
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