ベルとヤマトの貨物eVTOLシステム、機能実証実験に成功

ベルとヤマトの貨物eVTOLシステム、機能実証実験に成功

ニュース画像 1枚目:自律運航型ポッド輸送機 「N314PC」
© Bell
自律運航型ポッド輸送機 「N314PC」

ベル・テキストロンとヤマトホールディングスは2019年8月26日(月)、テキサス州フォートワース郊外でベルが開発したAPT 70(Autonomous Pod Transport 70:自律運航型ポッド輸送機)とヤマトが開発した貨物ユニットPUPA(Pod Unit for Parcel Air-transportation:荷物空輸ポッドユニット)の機能実証実験に成功しました。

両社は2018年10月、2020年代前半のサービス開始に向けて合意し、これに向けて機体と貨物ユニットの開発、機能試験に取り組んでいます。ベルとヤマトは大型・中型eVTOL機を活用した物流領域のグローバルリーダーを目指しており、今回の試験はその第1弾として、それぞれ開発したeVTOLシステム構成要素の連接性について実験しました。

実証実験では、両社で開発した技術を連携し、(1)APT 70の空力特性を最適化した姿勢での自律飛行、(2)飛行中および地上での作業時の高い安全性と可用性、(3)空輸からラストワンマイルへのシームレスな輸送形態の遷移、(4)荷物の格納と取り出し時の容易な取り扱いの4項目を検証、証明しました。

この成功を受け、ベルとヤマトは2020年代前半までにAPT 70がYHDの荷物輸送システムに導入され、前例の無いオンデマンド物流サービスの顧客満足体験を創りあげることを目指しています。実験に使用したベルAPT70は、時速100マイル、およそ時速160キロメートル以上の速さ、積載量は32キログラムを搭載できます。

この記事に関連するニュース
メニューを開く