東京センチュリー、ACGを子会社化 航空機バリューチェーンを強化

東京センチュリー、ACGを子会社化 航空機バリューチェーンを強化

ニュース画像 1枚目:アヴィエーション・キャピタル・グループ
© 東京センチュリー
アヴィエーション・キャピタル・グループ

東京センチュリーは2019年9月9日(月)、アメリカ大手航空機リース会社アヴィエーション・キャピタル・グループ(ACG)の株式を取得し、完全子会社にすることを決定しました。あわせて、ACGの親会社でアメリカの大手生命保険会社、パシフィック・ライフ・インシュランンスと持分譲渡契約を締結しました。連結子会社TCSkyward Aviation U.S.(SKY-U)が取得するもので、必要各国の競争法に係る許認可の取得手続きなどを経て、取得を完了させる予定です。

取得価額は約30億米ドル、日本円で3,213億円です。東京センチュリーは2017年にACGの持分20%を取得、2019年にはACGの増資を引き受け、持分追加取得し現在は24.5%となっています。

ACGを完全子会社化し、従来以上に航空機オペレーティングリース事業に主体的に取り組みます。日本型オペレーティングリース(JOL、JOLCO)をはじめとする航空機ファイナンス事業、航空部品・中古機関連ビジネスやエンジン整備事業を手がけるGAテレシスとの事業との相乗効果を高め、新型機から中古機体、そして中古部品売却等に関わる航空機のライフサイクルに即した知見を有機的に連携し、航空機ビジネスのバリューチェーンへの対応を強化する方針です。

東京センチュリーは航空会社ではジェットスター・ジャパンの株式16.7%に出資、自社でJOLやJOLCOなど日本型オペレーティングリースを含む航空機リースとファイナンス、ACGによる航空機オペレーティングリース、20%を出資するGAテレシスでのエンジンリースや在庫ファイナンス、パーツ売買と航空機関連機材の整備・リぺア・点検(MRO)を手がけています。

ACGについては2019年12月末までにクロージングを予定しており、2020年中には資金をパーマネント調達に順次切り替え、それ以降は金融機関からの借入をハイブリッドファイナンスとする計画です。

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