「こうのとり」8号機打ち上げ、9月25日に再設定

「こうのとり」8号機打ち上げ、9月25日に再設定

三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで予定されているH-IIBロケット8号機による宇宙ステーション補給機「こうのとり」8号機(HTV8)の打上げについて、2019年9月24日(火)に決定と発表しましたが、これを24時間遅らせ9月25日(水)に決定しました。

当初の計画では、9月11日(水)に打ち上げが予定されていましたが、カウントダウン作業中に確認された移動発射台開口部からの火災発生により見送られました。この事象は、推進薬充填作業中にエンジン排出口から滴下している酸素が開口部の耐熱材に吹きかかり続け、発生した静電気が発火源となり延焼した可能性が高いと確認され、是正対策が施されました。機体と設備は、健全性が確認されています。

さらに9月24日(火)に決定したのち、軌道上の有人宇宙システムが衝突しないことを確認する解析結果から、「こうのとり」分離後のロケット2段機体がソユーズ宇宙船に接近する可能性があることが判明し、9月25日(水)としました。打ち上げは1時30分ごろです。

今回の「こうのとり」8号機は、ソニーコンピュータサイエンス研究所と共同開発した小型衛星光通信実験装置「SOLISS」を打ち上げ、「きぼう」日本実験棟の船外実験プラットフォームを利用して軌道上実証を実施します。

宇宙ステーション補給機「こうのとり」は、JAXAが2009年から運用する国際宇宙ステーション(ISS)へ必要物資を輸送する無人宇宙輸送機で、これまでの7回の打ち上げはいずれも成功しています。

期日: 2019/09/24
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