カンタス航空、時差ボケ解消の一番の方法は「目的地で太陽を浴びる」

カンタス航空、時差ボケ解消の一番の方法は「目的地で太陽を浴びる」

ニュース画像 1枚目:カンタス航空 A380
© Qantas
カンタス航空 A380

カンタス航空は2019年10月18日(金)、シドニー大学のチャールズ・パーキンス・センターと共同で、科学的根拠をもとに疲労を軽減させる研究の一環として、長距離路線で旅客が時差ボケを解消するためにとる手段について調査結果を発表しました。

これによると、長距離路線で眠るために54%の乗客が耳栓やノイズキャンセリング機能のついたヘッドホンを使用、38%はアルコールを摂取、10%は睡眠薬を使用しています。また目的地に到着後は、39%の乗客は疲労回復のため、健康的な食事を選択しています。

搭乗者は時差ボケを抑えるために積極的な努力をしているものの、約半数の旅客は、時差ボケに効くと証明されている、目的地で「太陽を浴びる」という行動をとっていないことも分かりました。なお、アルコールは摂取することで、より早く寝入ることができる可能性はありますが、睡眠の質を悪化させ、脱水症状を引き起こし、時差ボケの悪化につながります。

これらの調査は、健康維持や時差ボケを減らす機内戦略を検討するため、9時間以上のカンタス航空の国際線フライトで500人以上の乗客に実施されました。調査をもとに、カンタス航空では同社の最長距離線であるパース/ロンドン間において、タイムゾーンに慣れるため、パース空港の乗継ロビーやターミナル内で自然光を使用した光線療法を採り入れるなど、新たな取り組みを実施しています。

なお、カンタス航空では、これらの研究を拡大実施するため、10月19日(土)にニューヨーク/シドニー間で特別直行便を運航しています。

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