© バスキュール
ライブ配信イメージ
クリエイティブチーム「バスキュール」とスカパーJSAT、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年11月6日(水)、国際宇宙ステーション(ISS)にスタジオ開設し、ライブ番組を配信する「宇宙メディア事業」に向けた共創を始動すると発表しました。
バスキュールは2020年以降にISSの日本実験棟「きぼう」に番組スタジオ「The Space Frontier Studio KIBO(きぼう宇宙放送局)」を開設し、宇宙と地上でリアルタイムにコミュニケーションが楽しめる、双方向ライブ配信の開始を予定しています。配信される番組は、スカパーJSATやBSスカパー、YouTube、SNSなどで放送、配信される予定です。
バスキュールはきぼう宇宙放送局の開設に向け、「きぼう」の機器を活用し、ISSと地上との通信回線制約を考慮したデータ通信プロトコル、短時間で起動可能な双方向通信用専用アプリケーションを独自に開発します。また、2021年頃にはAR、VRを活用した映像配信を目指します。
スカパーJSATは、「きぼう」船外に新たなカメラシステムの構築による超高画質放送の配信開始に向けた検討と、ISSを利用した新たな通信システムの構築の検討も並行して開始します。このほか、スカパーJSATが軌道上に多数保有する衛星通信網も活用し、2022年以降に「きぼう」から超高画質ライブ放送の配信を目指します。
JAXAは、地球低軌道を民間主体の経済活動の場へ発展させていくことを目指し、対面型双方向ライブ配信システムの利用方法や、民間事業の創出を後押しする「きぼう」の機能拡充について検討を進め、事業にかかる安全評価、軌道上機器の設置と運用作業を実施します。