ロールス・ロイスは2019年11月6日(水)、パートナー企業と新型ハイブリッド電気実証機を開発すると発表しました。プロジェクトは、重さ4トンのAPUS i-5を実証機として使用し、ハイブリッド電気テクノロジーの運用を想定した通常の離着陸試験を実施します。
パートナー企業はベルリン近郊のシュトラウスベルクを拠点とする航空エンジニアリング会社のAPUS、コトブスにあるブランデンブルク工科大学です。ロールス・ロイスは両者と提携し、ハイブリッドM250推進システムを搭載する実証機を開発します。
M250は固定翼軍用機や民間機、ヘリコプターなど170機種以上に採用されており、M250エンジンの派生型を含む総飛行時間は2億5,000万時間、納品数は3万3,000基以上です。
このエンジンをベースとしたM250ハイブリッドシステムは、500キロワットからメガワットの出力を持つ推進システムとして使用予定で、電気垂直離着陸機(eVTOL)や航空機、ハイブリッドヘリコプターなどの幅広い用途を想定しています。なお、プロジェクト期間は3年間で、試験飛行は2021年以降を予定しています。