ベルギー軍は2019年11月中旬から12月中旬まで、中央アフリカで大規模災害演習に航空部隊や医療部隊が参加します。演習にはメルスブローク空軍基地に所在する第15空輸航空団のC-130Hと、ボーヴシェン空軍基地の第1航空団のヘリコプターA109BAiが3機、NH90TTHが2機、参加します。
ヘリコプター5機を輸送するため、C-130Hのほか、アントノフ・エアラインズのAn-124-100Mをチャーターし、3機のヘリコプターと6個の貨物パレットを輸送しています。
An-124-100Mは、ソ連のアントノフ設計局が開発した量産型では世界最大級の輸送機です。軍用はロシア航空宇宙軍、民間ではアントノフ・エアラインズやヴォルガ・ドニエプル航空などが運用し、アメリカ軍や自衛隊もチャーターした実績があります。
諸元は全幅73.3メートル、全長69.1メートル、最大積載量150トン、最大巡航速度865キロメートル、航続距離4,500キロメートル、乗員5名です。