スーパーグッピー、宇宙船「オリオン」を輸送

スーパーグッピー、宇宙船「オリオン」を輸送

ニュース画像 1枚目:スーパーグッピーの機首開く
© NASA/Bridget Caswell
スーパーグッピーの機首開く

アメリカ航空宇宙(NASA)がヨーロッパ宇宙機関(ESA)、ロッキード・マーティン、エアバスなどと共同で開発する宇宙船「オリオン」が2019年11月24日(日)、ケネディ宇宙センターでスーパーグッピーに搭載され、オハイオ州マンスフィールドに輸送されました。スーパーグッピーはボーイング377をベースにした大型輸送機で、一時はエアバスの航空機製造のため、部品輸送を担っていたことでも知られる航空機です。

マンスフィールドからグレンテストセンターのプラムブルック施設への陸上輸送は、11月26日(火)でした。施設では宇宙空間の環境を再現し、マイナス115度からプラス75度と極端な環境下での動作試験を経て、装備の運用が確認されます。グレンテストセンターには、世界最大の真空チャンバーがあり、当初の63日間は熱テストが実施され、真空下および宇宙空間の環境条件下で、オリオンの電気システムの動作確認が重点的に実施されます。

予定されているテストが完了すると、オリオンは再びケネディ宇宙センターに戻され、2020年末の打ち上げ前にロケットとの統合テストや準備に入ります。

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