オメガ・エア、初のKDC-10空中給油機をオランダ空軍から受領

オメガ・エア、初のKDC-10空中給油機をオランダ空軍から受領

ニュース画像 1枚目:KDC-10空中給油機とF-35A
© Chris Okula, U.S. Air Force
KDC-10空中給油機とF-35A

アメリカの民間企業、オメガ・エア(Omega Aerial Refueling Services,OARS)は2019年11月、オランダ空軍(RNAF)が使用していたKDC-10空中給油機を受領したと発表しました。民間企業として、アメリカ海軍と海兵隊向けに給油サービスを提供する目的で導入されました。

オメガ・エアによると、RNAFからKDC-10空中給油機を2機導入する計画で、受領した1機目は機体記号(レジ)「N264DE」です。この機体は1978年10月に初飛行し、マーティン・エアで当初から貨物機として使用され、ガルーダ・インドネシア航空やカンタス航空、KLMオランダ航空にリースされたこともあります。1995年にRNAFに譲渡、空中給油機に改修され、現在の機齢は41年超です。

RNAFで使用されていたため、空中給油はA-10、B-1B、B-52H、C-17、E-3、E-8C、F-15C/D/E、F-16A/B/C/D、F-16F、F-16I、F-35A、KC-10、KC-135R/T、RC-135V、RC-135S、RC-135U、MC-130と幅広い対象機種があります。この機体は、サンアントニオのラックランド空軍基地にフェリーされており、整備終了次第、任務に着くとみられます。

オメガ・エアは707をベースとしたKC-707、DC-10-40と2機種の空中給油機を保有していますが、いずれもプローブアンドドローグ方式で、今回のKDC-10は初めてのフライングブーム方式の機材となります。なお、RNAFから譲渡される2機目は「T-265」のKDC-10とみられます。

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