千葉県は2019年12月25日(水)、国土交通省航空局と「羽田再拡張後の飛行ルート等に関する確認書」を締結しました。航空局は、新たな飛行ルートの適確な運用に加え、多面的な方策を講じ、時間帯補正等価騒音レベル(Lden)の夕方と夜間の重み付けも考慮し、千葉県下の騒音影響を軽減させる方針です。
確認書によると、南風時の新たな着陸ルートは、運用時間は15時から19時までとし、飛行ルートの切り替え時間を除き、千葉、市原方面または市川、船橋方面からB、D滑走路への現行着陸ルートは運用しません。また、このルートの運用時は高度6,000フィート未満で千葉県陸域を通過しません。
北風時の新たな離陸ルートの運用時間は、7時から11時30分まで、15時から19時までの時間帯で、離陸機は東京湾から千葉県陸域へ進入しないほか、南風時の新たな離陸ルートは、高度6,000フィート未満で東京湾内を旋回中は、沿岸部への配慮のため、千葉県陸域まで一定の距離を確保します。
航空局は千葉県への騒音影響を低減し、首都圏全体で騒音を共有するという理念の実現に向け、管制技術の進展を図りながら、千葉県陸域上空の飛行時間帯・飛行頻度を縮減する方策について、首都圏空域のあり方を含めて幅広く検討し、その実現に努めます。
なお、羽田空港の新飛行経路は3月29日(日)から運用を開始します。