関空、ビジネスジェット機専用施設で保安検査を強化 羽田・成田・中部も

関空、ビジネスジェット機専用施設で保安検査を強化 羽田・成田・中部も

ニュース画像 1枚目:関西国際空港
© 関西エアポート
関西国際空港

関西国際空港を運営する関西エアポートは2020年1月6日(月)から、ビジネスジェット機専用施設で航空保安対策を強化したと公表しました。出入国在留管理庁が国土交通省に対し、厳格な保安検査の実施について協力依頼し、これを踏まえ航空局がビジネスジェット向け施設で保安検査の厳格化を指示したものです。

航空局は1月6日(月)、羽田、成田、関西、中部の4空港に設けられているプライベートジェット専用施設で、大きな荷物全ての保安検査を義務化しました。この対応は、ゴーン被告が関空からプライベートジェットへの搭乗時、大きな箱に隠れて出国したとされる事を受けた対策です。航空保安検査で不審な点がある場合、検査実施者が出国管理担当者などに情報提供し、適正な出国管理業務に協力します。

プライベートジェットは、商用機が不特定多数の旅客が搭乗する状況と違い、高い安全性が確保されていると考えられており、国際的にもその保安検査を明記した国際ルールはありません。また、主要各国で商用機並みの検査が義務付けられてはいません。

保安検査は引き続き、機長の判断に委ねられるものの、ゴーン被告の不正出国のような事態を防ぐため空港管理者側による検査を実施し、出入国の円滑化や利用可能枠の拡大などを含むプライベートジェットの積極的な受け入れ態勢を維持しつつ、航空保安検査の強化との両立をめざします。

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