川崎重工は2020年1月23日(木)、A220に搭載するPW1500Gエンジンのファンドライブギアシステム(FDGS)を明石工場から初出荷したと発表しました。初出荷されたFDGSは、エンジン運転試験に使われ、今後は量産品を製造します。
プラット&ホイットニー(PW)製ギヤードターボファンエンジン(GTF)のPW1500G、PW1900Gの開発・生産プログラムで、川崎重工はリスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP)方式で参画しています。
この開発・生産プログラムで、川崎重工は初めてFDGSと燃焼器を担当しています。GTFは燃費向上のため、FDGSを用いてファンの回転数とファンを駆動するタービンやコンプレッサの最適な回転数を両立させ、ファン大型化を実現する最重要部品です。
PW1500GとPW1900Gは、FDGSの採用により高バイパス比を実現し、従来機に対し16%の燃費改善、騒音を75%低減し、CO2・NOxの排出も大幅に削減したGTFです。PW1500GはA220、PW1900Gは派生型エンジンで、エンブラエルのE190-E2、E195-E2に搭載されます。両機種あわせ、約700機の確定受注が公表されています。