ポーランド空軍、F-35Aを32機を契約

ポーランド空軍、F-35Aを32機を契約

ニュース画像 1枚目:ポーランド空軍向け、F-35Aの契約式典
© Leszek Chemperek/CO MON
ポーランド空軍向け、F-35Aの契約式典

ポーランド空軍は2020年1月31日(金)、ロッキード・マーティンF-35A、32機の契約を締結したと発表しました。契約額は46億ドルでF-35A、32機に加え、スペアパーツ、訓練設備や物流パッケージが含まれています。

契約の式典には、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領、マテウシュ・モラヴィエツキ首相、国防大臣、駐米大使、ロッキード・マーティン副社長が参加しました。ポーランドはヨーロッパで9番目、東ヨーロッパでは初のF-35ユーザーになります。

F-35Aは、2024年から2030年に配備される予定です。年間4機から6機が導入され、最初の6機は2024年から2025年にかけて、アメリカ国内でパイロット24名や整備員90名の訓練が実施されます。ポーランドへF-35Aの実機到着は、2025年末から2026年の初めとなる計画です。

ポーランド空軍は、F-16のほか、冷戦時代にソ連から購入したMig-29とSu-22を運用してきましたが、F-35Aの導入により、ソ連製の戦闘機が退役し北大西洋条約機構(NATO)との相互運用性が高まります。

ポーランドは第2次世界大戦後、ソ連の衛星国としてワルシャワ条約機構に組み入れられ、長い期間、ソ連製の兵器で構成されてきました。ソ連崩壊後の1999年3月、NATOに加盟し、これ以後はアメリカ製のF-16や地対空ミサイル・パトリオットを導入しています。F-35Aの採用により、ポーランドはソ連の「呪縛」から放たれることになります。

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