ロッキード・マーティン、米空軍U-2偵察機の光学センサー改修が完了

ロッキード・マーティン、米空軍U-2偵察機の光学センサー改修が完了

ニュース画像 1枚目:U-2Sドラゴンレディ
© Lockheed Martin
U-2Sドラゴンレディ

ロッキード・マーティンとコリンズ・エアロスペースは2020年2月18日(火)、アメリカ空軍が運用する高高度偵察機U-2Sドラゴンレディがコリンズ・エアロスペースの最新の光学センサーSYERS-2Cを搭載した飛行試験を完了したと発表しました。

SYERS-2Cは、広範囲の気象条件で使用可能な、マルチスペクトル画像を撮像できる長距離センサーで、タイムリーに高分解能のデータを送ることが可能です。10バンドの高空間分解能センサーは移動ターゲットと静止ターゲットを検出、追跡、評価する高度な機能をもっています。

U-2は、ロッキードがアメリカ中央情報局(CIA)の発注で開発し、1955年8月に初飛行した高高度偵察機です。1960年5月ソ連上空を偵察飛行中にソ連軍の地対空ミサイルに撃墜された「U-2撃墜事件」で有名になりましたが、1959年9月に神奈川県藤沢市の藤沢飛行場に不時着し、「黒いジェット機事件」として有名になった同一機体でした。CIAのほか、アメリカ空軍と台湾空軍で運用され、センサーやエンジンなど様々な改良が施され、現在も第一線で活躍する偵察機です。

期日: 2020/02/18から
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