IATA、各国規制当局にスロット使用規定の一時適用免除を要請

IATA、各国規制当局にスロット使用規定の一時適用免除を要請

ニュース画像 1枚目:航空機イメージ
© AIRBUS
航空機イメージ

国際航空運送協会(IATA)は2020年3月2日(月)、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により、各国の航空規制当局にスロット使用規定U/Lルール(Use it or Lose it rule)を一時停止するよう要求しました。

U/Lルールは、IATAの「ワールドワイド・スロット・ガイダンス」に基づく規定で、発着枠の有効活用のため、航空会社は配分を受けた発着枠の80%以上活用する必要があり、通常の環境下でこれを下回ると、翌年同期間の発着枠権利を失います。ただし、例外的な環境下では、規制当局はこの規則を緩和できます。

前年比で運航が26%減となっている航空会社や、イタリア路線の予約がゼロとなり、膨大な返金手続きに対応する航空会社があり、一部の市場で多くの航空会社が半数はノーショーとなる状況があり、航空交通網に深刻な打撃を与えている新型コロナウイルスも、規則を緩和する理由になると説明しています。

規制当局は新型コロナウイルスに関し、すでに中国、香港路線でルールの適用除外に対応していますが、感染拡大がアジア市場に限られないことから、規制適用の除外を拡大します。この免除が夏スケジュールまで継続される保証がないと、航空会社は十分な乗務員の勤務体制や機材の配置計画を立てることが難しいとIATAでは見解を示しています。

期日: 2020/03/02から
メニューを開く