シアトル・タコマ空港、顔認証システムで旅行者保護の新規則を導入

シアトル・タコマ空港、顔認証システムで旅行者保護の新規則を導入

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シアトル・タコマ国際空港を運営するシアトル港湾局は2020年3月10日(火)、アメリカの空港で全面導入が進む顔認証システム「Biometric Air Exit(バイオメトリック・エア・エグジット)」に関する新規則の導入を発表しました。同空港を出発する国際線搭乗者のプライバシーや人権を尊重し、安全で効率的な空港体験の提供を目指します。

「Biometric Air Exit」は、連邦政府によって規制されているプログラムで、パスポートやビザなどから収集した画像をもとに、搭乗口で搭乗者の本人確認を顔認証で行います。アメリカ国民だけでなく外国人も生体認証を利用できますが、従来のマニュアルによる本人確認もリクエストできます。

プライバシーが懸念されると言われているシステムですが、シアトル・タコマ国際空港を運営するシアトル港湾局は、データの機密性と旅行者の権利に関するポリシーを強化するため、最大30台を導入する契約に同局のBiometric Air Exit規則への全面順守を盛り込んでいます。

データ保存や商業利用の禁止、カメラは適切に配置し対象者のみ撮影することなどが挙げられ、連邦政府ではなくシアトル港湾局がシステムのオーナーシップを持つことにより、旅行者の権利保護に取り組みます。

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