キャセイの2019年度決算、総売上は3.7%減 純利益は27.9%減

キャセイの2019年度決算、総売上は3.7%減 純利益は27.9%減

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© キャセイパシフィックグループ
キャセイパシフィックグループ

キャセイパシフィックグループは2020年3月11日(水)、2019年度決算を発表しました。2020年上半期は冬期スケジュールの減便措置に加え、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による影響で旅行需要が著しく減退、大幅な減便など短期的措置を講じていますが、大きな損失を避けられない状況が予想されています。厳しい状況ながら、燃料効率に優れた最新鋭機を2024年までに計70機導入する計画には変更はなく、今後も業界をリードするサービスと世界有数の国際航空輸送拠点である香港の地位向上に向けて多額の投資を継続する方針です。

地政学的緊張の高まりや貿易摩擦が深刻化する中、2019年1月から12月までの総売上高は1,069億7,300万香港ドルで前年比3.7%減、純利益は16億9,100万香港ドルで27.9%減でした。

企業改革に向けた3カ年計画の成果が現れ、2019年上半期は好業績を記録した一方、下半期には香港における社会情勢不安と米中貿易摩擦の激化で旅客数は大幅に減少し、通常上半期を上回る下半期の業績は期待におよばない結果となっています。

キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴンの2社を合わせた純損益は、2018年下半期が12億5,300万香港ドル、2019年上半期が6億7,500万香港ドルの黒字でしたが、2019年下半期の純損益は4億3400万香港ドルの赤字となっています。なお、2019年7月に買収した香港エクスプレスは若干の利益を想定していましたが、買収後に香港情勢の不安定化でアジア地域での需要減が響き、損失を計上、エアー・ホンコンも対前年同条件で利益を縮小しています。

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