IAG、4月と5月の輸送量は前年比75%減 新型コロナの渡航制限等で

IAG、4月と5月の輸送量は前年比75%減 新型コロナの渡航制限等で

ニュース画像 1枚目:ブリティッシュ・エアウェイズ A350-1000
© British Airways
ブリティッシュ・エアウェイズ A350-1000

ブリティッシュ・エアウェイズなどを傘下に置くインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は2020年3月16日(月)、新型コロナウイルス(COVID-19)に対応するための輸送量の削減や取り組みを発表しました。

これまでIAGは、中国路線の運休、アジア路線の輸送量を大幅に削減、イタリア路線の全便運休など、ネットワークにおいて様々な変更を実施してきました。

アメリカ政府がシェンゲン区域内の国々からの入国を禁止したことに加え、イギリスとアイルランドもその対象に加わったことは北大西洋路線に大きな不安要素を加えています。また、その他の多くの国々がアルゼンチン、チリ、インド、ペルー、スペインへの渡航制限を出し、影響は拡大しています。

これらの困難に対し、IAGは2020年第1四半期の輸送量を、座席有効キロメートルにおいて前年比で約7.5%削減します。4月と5月の座席提供数は、前年同期間比で75%減となります。

IAGの手元流動性は3月12日(木)時点で93億ユーロと潤沢であると強調していますが、運営コストを削減しキャッシフローを改善するため、余剰な機材の運航停止、設備投資の減少、採用の凍結、従業員の勤務時間の削減など、様々な対応を行っています。また、イベリア航空のルイス・ガレゴCEOがスペインでの状況に対応するため今後2、3カ月間、同社のCEOとして残留し、3月26日(木)に退任を予定していたIAGのウィリー・ウォルシュCEOはグループCEOとしての役割を継続します。

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