3航空連合が異例の共同声明、各国政府などに支援求める

3航空連合が異例の共同声明、各国政府などに支援求める

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ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスの3航空連合は2020年3月16日(月)、新型コロナウイルス(COVID-19)による前例のない困難を緩和するため、各国政府や利害関係者に対し、支援を求める異例の共同声明を発表しました。

3航空連合は、約60の航空会社から構成されており、世界の航空座席提供数の半数以上を占めています。旅行需要が大きく減少している中、国際航空運送協会(IATA)は各国規制当局に夏スケジュールにおけるスロット使用規定の一時適用免除を要請しています。これを受け、複数の規制当局がこの規制を一時停止し、3航空連合はこれを歓迎していますが、さらに免除適用期間の延長を要求しています。

新型コロナウイルスによる航空産業への影響は大きく、IATAは旅客航空会社において最大1,130億米ドルの収益減につながると指摘しています。これには近ごろ課されたアメリカや他国の渡航規制の影響は含まれておらず、航空業界のシンクタンクのCAPAは「5月末までに大半の航空会社が経営破綻する」可能性があるとの見解を出しています。

3航空連合は、各国政府のウイルス拡大防止への取り組みにより生じた経済への多大な影響に対し、航空産業を支援するあらゆる手段の検討を求めています。また、空港運営者などに対して、着陸料などの見直しも呼び掛けています。

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