OAG、総座席数は4月末頃で底打ち 中国と韓国ではすでに回復傾向に

OAG、総座席数は4月末頃で底打ち 中国と韓国ではすでに回復傾向に

ニュース画像 1枚目:チャート2:2020年~2021年の世界の想定座席数回復率
© OAG Schedules Analyser
チャート2:2020年~2021年の世界の想定座席数回復率

旅行関連のデータと知見の提供で世界をリードするオフィシャル・エアライン・ガイド(Official Airline Guide:OAG)は2020年3月30日(月)、新型コロナウイルス(COVID-19)が日本の航空旅行市場に及ぼす影響の最新分析結果を発表しました。

日本国内線は、1月下旬と比較し、3月下旬の座席提供数は8.7%減で、世界の他の国内市場と比較すると良く持ちこたえていますが、日本発着の国際線では、週の提供座席数は69%減で大きな影響を受けており、国内線と国際線で驚くほどの違いがあることが分かります。

東京2020オリンピック期間中に多くの観光客の来日が見込まれていた国々でも70%以上の座席数が削減されており、中国だけでも週30万席以上、香港では約91%もの座席数が減少しています。

しかしながら、中国では総座席数が6%増、韓国では3月最終週に総座席数が再度プラスに転じるなど、中国と韓国市場ではすでに総座席数回復の傾向が表れています。OAGのデータを使用し、早期に回復傾向を示している市場を加味して、週ごとの総座席数減少の傾向を調べると、世界の総座席数は2020年4月末頃に週あたり3,900万座席で底を打つと予測しています。

週ごとの回復率が4%だとすると、世界の総座席数は10月末までに、2020年1月と同じ約1億600万座席レベル、またはそれ近くまで回復する可能性があり、例え回復率が2%だったとしても回復時期は2021年5月となり、2021年東京オリンピック直前までに回復するだろうと説明しています。

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