ボーイングは2020年4月14日(火)、カタール空軍向けF-15QA初飛行を実施しました。初飛行は、セントルイス・ランバート国際空港を離陸し、飛行時間はおよそ90分間でした。
初飛行では、試験空域で9Gでの飛行をはじめ、アビオニクスやレーダーなどのシステムチェックを実施しました。飛行中のデータをリアルタイムで監視していたテストチームは、機体が予定通りに機能している事を確認しました。
アメリカ国防総省は、カタール空軍向けF-15QAを36機を製造するため、2017年にボーイングと62億ドルの契約を交わしました。カタール空軍への納入は、2021年に開始します。さらに、ボーイングはアメリカ空軍と対外有償軍事援助(FMS)でパイロットや整備員の教育訓練の契約も獲得しました。
F-15QAは、F-15SAを基に開発しました。フライ・バイ・ワイヤや先進コクピット・システム(ACS)、AN/APG-82(V)1 AESAレーダー、赤外線捜索追跡システム(IRST)、デジタル電子戦装置、世界最速のミッション・コンピューターを導入しています。
アメリカ空軍は、F-15QAを基にしたF-15EXの8機導入を決め、最終的には144機を導入する計画です。