ANA Cargo、客室内に貨物を搭載するハンドリング検証を実施

ANA Cargo、客室内に貨物を搭載するハンドリング検証を実施

ニュース画像 1枚目:ハンドリング検証の様子
© ANA Cargo
ハンドリング検証の様子

全日空(ANA)の貨物部門、ANA Cargoは2020年4月10日(金)、座席上部の手荷物を収納する「オーバーヘッドストウェッジ」に貨物を搭載するハンドリング検証を実施しました。

新型コロナウイルスの影響で国際線旅客便の運航が激減し、国際貨物用輸送スペースの確保が困難となる中、航空貨物輸送は支援物資やマスク、防護服、検査キットなど、医療関連物品をはじめ需要が高まっています。ANAは現在、一部の中国路線で、貨物のみを搭載した旅客便を運航しており、今回の検証は、床下の貨物室に加え、オーバーヘッドストウェッジを使用することで、輸送力の向上を図るために実施されました。

検証は、4月10日(金)に運航された上海発羽田行きのANA968便で実施されました。フライトレーダーによると、機材は787-9、機体番号(レジ)「JA890A」が使用されています。ANA Cargoは今後、座席の上に貨物を搭載することも検討しており、搭載方法の手順がまとまり、航空局の承認を受け次第、羽田/上海線から客室内への貨物の搭載を開始する予定です。

ANAでは、国際線の輸送力向上に工夫を凝らし、機動的な臨時便やチャーター便の設定も実施し、緊急輸送需要のニーズに応えていく方針です。

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