A330MRTT、フライングブーム式で世界初の完全自動給油を実現

A330MRTT、フライングブーム式で世界初の完全自動給油を実現

ニュース画像 1枚目:F-16とA330MRTTのコンタクト
© Airbus
F-16とA330MRTTのコンタクト

エアバスは2020年4月17日(金)、ポルトガル空軍の協力を得て、フライングブーム式の空中給油の全自動空対空燃料補給(A3R)システムが成功したと発表しました。

大西洋上での飛行試験では、A3Rを搭載したエアバスのA330MRTTと受油機としてポルトガル空軍のF-16Aが関わり、これまでに45飛行時間と120回のドライコンタクトを実施しました。A3Rシステムを搭載したA330MRTTの型式認証試験は、2021年の開始を予定しています。

A3Rシステムは、受油機側に特別な機器を必要とせず、空中給油オペレーター(ARO)の作業負荷を軽減し、安全性を高め、運用条件での空中給油の転送速度を最適化して空中給油を最適に実施します。

システムを起動すると、ブームを自動で伸ばし数センチの精度で受油器に接続し、自動で給油を開始、満量が確認されると給油を停止してブームを切り離し、安全な距離を保ちます。この間、AROは操作を監視します。これにより、人的負担の軽減と、空中給油の時間の最適化が行われます。

期日: 2020/04/17
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