JALの20年3月期決算、純利益は64.6%減 期末配当は無配

JALの20年3月期決算、純利益は64.6%減 期末配当は無配

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日本航空(JAL)は2020年4月30日(木)、2020年3月期の連結業績を発表しました。営業収益は前年同期比5.1%減の1兆4,112億円、営業費用は前年並みの1兆3,105億円、営業利益は42.9%減の1,006億円、経常利益は38.0%減の1,025億円、当期純利益は64.6%減の534億円と大きく減少しました。

国際線では、世界経済の減速や日韓関係悪化などにより需要減が見られたことに加え、第4四半期には新型コロナウイルス(COVID-19)による入国制限などに伴い、3月の国際線の旅客数は前年比73.8%減となり、通期の有償旅客数は9.3%減、国際旅客収入は10.3%減の4,762億円でした。

国内線の需要はパンデミック前までは順調に推移していたものの、2月以降の自粛要請などを受け、3月の国内線の旅客数は前年対比57.1%減となり、有償旅客数は前年比3.1%減、国内旅客収入は2.6%減の5,146億円となっています。

新型肺炎による需要減に対し、JALは直近で国際線の約95%、国内線の約70%の減便を実施し、運航コスト削減を図り、増加する貨物需要に対応し、旅客機の貨物スペースを利用した貨物専用便を運航し、収支改善に努めています。今後の投資計画も見直し、約500億円の投資を抑制し、前期第4四半期に577億円、さらに4月30日(木)までに465億円を追加調達しています。ただし、十分な手元流動性を確保するため、調達済みの計1,043億円に追加する資金調達に向け、金融機関と調整を進めています。なお、期末配当は無配当と決定しています。

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