デルタ航空、2020年末までに18機の777-200を完全退役

デルタ航空、2020年末までに18機の777-200を完全退役

ニュース画像 1枚目:デルタ航空の777-200LR
© デルタ航空
デルタ航空の777-200LR

デルタ航空は2020年5月14日(木)、新型コロナウイルス(COVID-19)による大幅な旅客需要の減少を受け、路線ネットワーク、機材、運航体制を縮小し、この中で777を2020年末までに退役させると発表しました。

デルタ航空は1999年に777-200を初めて導入し、2008年に導入した17,000キロメートル超という長距離飛行が可能な777-200LRの10機を含む18機を保有しています。当時は、アトランタ/ヨハネスブルグ線、ロサンゼルス/シドニー線などの長距離路線を直行便で結ぶ特異なポジションを形成していました。

機材の簡素化と近代化を目指し、コスト効率の良い機材構成での運航をめざし、長距離路線の機材は、777より1席あたり燃料消費が21%少ないA350-900で運航します。なお、777の退役時期の詳細は後日、改めて発表予定です。

この決定について、エド・バスティアンCEOは、「象徴的な機種である777退役の決断は、簡単ではない」と、この機材に関わるパイロット、整備士をはじめ多くのスタッフへの影響に思いを寄せています。その一方、退役で数年間にわたるコスト削減が実現し、デルタ航空の固定費の削減と現金流出の抑制により、需要が回復した際の体制を整えることができ、重要な取り組みとも強調しています。

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