A380貨物改修機、ルフトハンザ・テクニークが着手

A380貨物改修機、ルフトハンザ・テクニークが着手

ニュース画像 1枚目:A380
© AIRBUS
A380

ルフトハンザ・テクニークは2020年5月5日(火)、A380旅客機の貨物機改修を開始したと発表しました。エアバスが過去にA380貨物機の構想を立ち上げ、フェデックスやUPS、リース会社のインターナショナル・リース・ファイナンス(ILFC)が覚書を締結していたものの、度重なる納入遅延などでキャンセルとなり、実現しませんでした。

今回、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で高まる貨物需要に応える形でA380貨物機の改造が実現します。貨物改修する初号機の顧客名は、非公開となっています。

ルフトハンザ・テクニークは、旅客機から貨物機へ一時的な変更のための新技術を開発しており、これまでに航空会社40社以上から問い合わせを受け、すでに様々な機種の15以上のプロジェクトを着手しています。

通常、旅客輸送の認証を受けた航空機は、客室と貨物室の認証基準が全く異なるため、貨物を客室内へ単に積むことはできず、特別な防火対策を講じる必要があります。ルフトハンザ・テクニークは、世界の航空会社が一般的な旅客機を迅速に補助貨物機として転用でき、短期間で追加型式証明(STC)を取得できるように取り組んでいます。

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