サーブは2020年5月13日(水)、新型コロナウィルス(COVID-19)感染の中、ハンガリー空軍のグリペン2機の定期検査を終え、ハンガリーのケチケメート基地に再納入しました。グリペンの飛行ルートは、バルト海を越えポーランドとスロバキアを通過し、ハンガリーへ1時間40分掛けて向かいました。
グリペンは、10週間ごとにリンシェーピングにあるサーブの施設で10週から12週間かけて定期検査を行います。検査は通常、引き継ぎの週にハンガリー空軍のパイロットが検査を行うグリペンを操縦してサーブに持ち込み、定期検査の引き継ぎの打ち合わせと検査を終えた機体を引き取り、ハンガリーに戻ります。
現在、ハンガリー空軍のパイロットは渡航が禁止されているため、サーブのパイロットがハンガリーにグリペンを飛ばし、次に検査を行うグリペンに搭乗してスウェーデンに戻りました。通常引き継ぎは1週間かけて行いますが、感染症が蔓延する環境の今回は、すべてを1日で行いました。
ハンガリー空軍は、2003年2月3日(月)にグリペンCを12機、グリペンDを2機リース契約で導入を決め、運用しています。リース契約は延長され少なくとも2026年まで運用することになっています。